- Home
- auはガラケーとスマホのどちらがお得?双方のメリット・デメリットとは?
auはガラケーとスマホのどちらがお得?双方のメリット・デメリットとは?
以前、auと法人携帯を契約している方から「ガラケーとスマホって結局のところどちらがお得なのですか?」と質問されたことがありました。そこで皆さんに質問です。ガラケーとスマホのどちらを利用していますか?
auに限らず、法人携帯を配布している企業は全体の7割ほどと言われています。その内、スマホを法人携帯として配布している企業は全体の3割ほど、つまり全体の7割がガラケーを法人携帯として利用している訳です。
しかし、法人携帯にはガラケーの方がお得だ!とも言い切れません。ガラケー・スマホにはそれぞれメリット・デメリットが存在しているためです。そこで、今回はauの法人携帯でガラケー・スマホのどちらがお得?なのかを考えたいと思います。
1.ガラケーのメリット・デメリット
auから提供されている法人携帯向けのガラケーは「GRATINA 4G」です。その主な特徴は、防水・防塵設計により雨・風に強いということです。また、カメラ・ワンセグ・外部メモリーなどが非搭載なのも法人携帯ならではと言えます。
先述した通り、法人携帯を導入している企業のおよそ7割が携帯を配布しています。単純にスマホの方が後から登場したということもあると思いますが、それ以外にもガラケーだからこそのメリットがあるはずです。

京セラのau向け製品「GRATINA((グラティーナ) 4G」。LINEやWi-Fiテザリングにも対応しています。
出典:京セラ
メリット①月額料金がお得!
auの法人携帯はガラケーとスマホで大きく月額料金に差が生まれます。例えば、ガラケー向けのプラン「カケホ(3Gケータイ)」の月額料金が2,200円/月からに対して、スマホ向けプラン「LTEプラン/LTEプラン(V)」は5,524円/月からです。
1台あたり3,000円/月以上もお得!ということは、10台100台と契約していれば大きな差です。企業として少しでも経費は削減しておきたい世の中において、固定費となる月額料金がお得!というのは大きなメリットと言えます。
※上記の料金は基本使用料・データ定額サービス・インターネット接続サービス・割引の合計金額です。
メリット②セキュリティに強い
ガラケー・スマホには製造過程における「規格」への考え方に大きな違いがあります。それはガラケーはメーカー独自基準、スマホは世界基準の規格があることです。ちなみに、auの「GRATINA 4G」は京セラが設計・製造しています。
一般的にウイルスソフトの製造・配布を行う「クラッカー」たちはより対象者の多い端末をターゲットにします。この場合、世界的に規格の統一されているスマホが選ばれる訳で、結果的にガラケーの方がセキュリティに強くなるのです。
メリット③年齢層に依存しない
ベンチャー企業でもない限り、オフィス内には20代〜60代までの幅広い年齢層の社員が働いています。どうしてもスマホ世代と呼ばれる20代に比べて、50代60代のガラケー世代の社員はスマホを扱いきれないことが多いのです。
その点、auのガラケーは通話・メールなど業務に最低限必要とされる機能しかありません。「端末で在庫管理をしたい」「外出先でもデータのやり取りがしたい」など、特にスマホを使用する目的がないのであればガラケーで十分です。
このように、auの法人携帯のようにガラケーは機能が絞られているからこそ使い勝手が良いというメリットがあります。ただ、反対にグローバル化が進む現代においてガラケーにはどうしてもデメリットに感じる部分があるのも事実です。
デメリット①気軽に調べ物ができない
ガラケーの画面は2.5〜3.5インチほど、お世辞にも大きいとは言えません。その上、先述したauの携帯向けプラン「カケホ(3Gケータイ)」では基本的にデータ通信は使えないので、気軽に調べ物ができないのはデメリットです。
また、最近ではクラウド上に商品パンフレットやプレゼン資料などを記録し、スマホなどの端末から閲覧できるようにしている企業を多く見かけます。当然、ガラケーからそれら資料を見ることは難しく紙媒体として持ち歩く必要があり不便です。
デメリット②便利なアプリが使えない
LINE・Skypeに代表される無料通話アプリ、Microsoft関連の書類作成アプリ、GoogleMap・NAVITIMEなどの地図アプリなど私たちの周りではビジネスに便利なアプリが数多く提供されています。
ただ、残念なことにほとんどの場合でガラケーではこれらアプリは使用できません。また、仮にできたとしてもLINEやGoogleMapなど一部のアプリが携帯を購入した時点でインストールされているくらいです。
デメリット③将来的には無くなっている
2017年現在、個人携帯のスマホ普及率は70%とも80%とも言われています。今後、個人携帯はほぼ100%がスマホとなると予想されます。近い将来には個人携帯・法人携帯ともにガラケー自体を見かけなくなるということです。
もちろん完全に無くなるわけではないようで、2015年4月28日の決済発表の場においてauの加藤社長は「ガラケーは続けたい」旨を発言しています。ただ、周りがスマホばかりになればガラケーの使いづらい時代にはなるでしょう。
すでに昔ながらの職人や田舎の高齢者でさえスマホ・タブレットを使いこなし世界と取引する時代です。社会のグローバル化が進む中、「ガラケーを使い続けるんだ!」と無理に携帯を使い続ければ時代に取り残されてしまいます。
「2〜3年で日本からガラケーが消える!」という差し迫った状況ではないので、しばらくはauのガラケーを使うのも良いでしょう。しかし、これから10年15年後までにガラケーからスマホに切り替えるのかは考えておく必要があるかもしれません。
2.スマホのメリット・デメリット
auの法人携帯として提供されているスマホは「Qua Phone QX」「URBANO V03」などです。中でも、「URBANO V03」はホーム画面・文字入力がガラケーを素にデザインされているのでスマホ初心者でも使いやすい設計と言えます。
先ほど、これから10年15年掛けて法人携帯はガラケーからスマホに移行していくとのことでした。しかし、それはガラケーに比べてスマホの方がメリットが多いからです。当然、個人携帯の多くがすでにスマホである理由もそこにあります。
メリット①便利なアプリが使える
私たちの周りには通話アプリ・文章アプリ・地図アプリなどそれこそ数えきれないほどのアプリが存在しています。そしてその中にはLINEやMicrosoft、GoogleMapのようにビジネスに役立つアプリも数多くあります。
スマホの一番のメリットは、これらアプリをダウンロードすることで様々な機能を後付けできることです。「こんなアプリないかな?」と軽い気持ちで検索してみると、業務の不満を解決してくれるアプリが意外と見つかります。
メリット②業務効率が上がる
スマホではGmailのようなPC向けのメールの閲覧・送信はもちろん、Microsoftなどの文章アプリを活用すれば資料の閲覧・編集も簡単です。また、移動中にちょっと調べ物をするのにもスマホは便利と言えます。
このように、スマホはアプリを活用することで業務をより便利により効率的にしてくれます。まさにスマホはアイディア次第!企業によっては独自にアプリを開発し、日々の業務に役立てていることもあるほどです。
メリット③仕事環境がシンプルに
先述した通り、スマホはアプリを活用することで通話の応答やメールの発信だけでなく、アイディア次第で資料制作から商品開発までできてしまいます。場合によっては、スマホだけで日々の業務を完結することも可能でしょう。
つまり、スマホがあればこれまでのようにPC・資料・カメラなど業務に必要な物を持ち運ぶ必要がなくなります。仕事環境がシンプルになれば、余計なことに頭を使うこともなくなりスッキリとした思考で業務に打ち込めるのです。
やはり、スマホの一番のメリットは「アプリ」の存在にあります。そして、難易度に差はあるもののアプリは素人でも作ることができます。また、専門業者に依頼すればより自身の業務に合わせたアプリを設計することも可能です。
ただ、便利なだけにスマホならではのデメリットも存在しています。その多くは個人携帯であれば気にする必要もない些細なものですが、auの法人携帯として活用するのであれば「ちょっと不便」と感じてしまうものです。
デメリット①感覚的な操作が多い
スマホは平らな画面に対して感覚的に触れることで操作します。例えば、画面のスクロール・アイコンのタッチ・文字入力画面などです。特に、文字入力画面は「指より小さいのにどうして正確にタッチできるの?」と驚きます。
正直、50代60代のようなガラケーのボタンに慣れた世代にとって、スマホの平らな画面は抵抗があります。少なくともあと10年20年、ガラケーに慣れ親しんだ世代が引退するまではこのスマホならではのデメリットは残ることでしょう。
デメリット②バッテリーの減りが速い
スマホは画面が大きく画質も綺麗です。その上、数多くのアプリを同時に稼働させるだけの計算能力も兼ね備えた便利な端末と言えます。その反面、ガラケーに比べて明らかにバッテリーの減りが速いことが悩みのタネです。
もちろん、モバイルバッテリーなどの活用でバッテリーの減りを抑えることは可能です。ただ、万が一にでもバッテリー切れで取引先からの電話・メールに気づけないリスクを考えると、どうしてもスマホの使用には躊躇してしまいます。
デメリット③私的利用が増えやすい
スマホのアプリはビジネス向きのものだけではありません。むしろ、ゲームアプリや音楽アプリなど娯楽向けのアプリの方が圧倒的に数が多いのが現状です。また、スマホであればYouTubeなどの動画の視聴も気軽にできます。
つまり、法人携帯であるはずのスマホの「私的利用」が増えやすいのです。ちょっと休憩時間に好きな音楽を聞くくらいなら良いのですが、不用意なWeb閲覧はウイルス感染・不正アクセスによる情報漏洩のリスクに繋がります。
正直、auのスマホのように法人携帯として便利なものでもまだ技術的に問題は数多くあります。しかし、毎年のように新しい技術が発表される現代、今後10年15年後にはスマホの問題はおおよそ改善されることでしょう。
また、50代60代が引退するにつれて、今の10代のようによりスマホに馴染みのある世代が企業の主力に変わっていきます。だからこそ、先述した通りこれからは携帯からスマホにどの段階で乗り換えるかがポイントとなりそうです。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、auの提供する法人携帯としてガラケー・スマホのどちらがお得?なのかについて考えてみました。結論として、今はまだガラケーが優勢なものの、今後10年15年でスマホに乗り換えた方が良いとのことです。
ちなみに、スマホに乗り換えるポイントは「法人携帯を何に使用したいのか?」、業務目的を明確にすることと言えます。例えば、通話・メールだけであればまだ携帯でも十分です。反対に、アプリを使いたいならスマホでしょう。
ぜひ、携帯・スマホのメリット・デメリットを正しく把握した上で、auの法人携帯をどれにするのか考えてみてください。